ここでは、アメリカの不動産投資市場を理解するうえで欠かせない、各マーケットメーカーの役割とその歴史についてまとめてみます。アメリカの不動産投資市場が、いかに市場原理に基づいて機能しているかがわかるはずです。図表9は、アメリカの機関投資家がどれだけ不動産に投資しているかを表しています。銀行と生保以外は、すべて日本の機関投資家の顔ぶれとは違っているはずです。REIT(不動産投資信託)については後ほど詳しくふれるとして、まずはペンションファンド(年金基金)から始めてみたいと思います。ペンションファンドー年金基金は、アメリカでも資金量の豊富さでは群を抜いています。全米平均で商業不動産への投資額は約二○○億ドル(一四兆円)といわれ、総資産の四%程度をコンスタントに不動産投資に振り向けています。例えば、有名な年金基金であるカリフォルニア州教員退職システムは、一八億ドル(二三○○億円)を不動産投資で運用していますし、全米で最も大規模な年金基金といわれるカリフォルニア州公務員退職システムも、八○億ドル(一兆円)規模の不動産投資を行っています。
アメリカの不動産投資市場
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